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関節リウマチの患者さんへ
2000年5月に行われた日本リウマチ学会に出席してまいりました。 多くの方々の熱心な研究にもかかわらず、リウマチの原因などはいまだにはっきりとはされていないようです。 今回、私も、患者さんのご協力のもとにさまざまな心理検査を行い、その結果を学会にて発表してまいりました。
『2003年4月25日、26日日本リウマチ学会にて発表してまいりました。』 今回の発表は「ストレスや心の葛藤が関節ウマチに及ぼす影響について」です。 関節リウマチは、寛解と増悪を繰り返す慢性の炎症性疾患である。 最初に、特定の薬物を使用せずに長期に経過観察をすることができた症例から、関節リウマチは薬物の投与にかかわらず、自然経過で激しい疾患の活動性の変化を示すことが認められました。すなわち、関節リウマチのこのような激しい活動性の変化はなぜ生じるのかが問題となるわけです。そこで10年以上に、渡って、経過を観察した。関節リウマチの患者さんの心の葛藤やストレスと、関節リウマチの活動性の変化とを調べました。
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この症例は、昭和55年(38歳)発症の女性患者さんです。 昭和55年当時、新しい会社で仕事をはじめ、仕事上のストレスが非常に強く感じていたころ、両肩の痛みから発症しました。 平成3年までは、疾患の活動性は落ち着いていまししたが、平成3年3月には、「胃の具合が悪い」、4月には「仕事の引っかかりで少し痛い」、5月には、「仕事や、家庭問題で精神的なストレスが強い、そのために疲れる」6月には「仕事の疲れで痛みが強い」などとカルテに記録されており、仕事上のストレスが強まってきていると訴えています。 このあたりをピークに仕事上のストレスはやや落ち着いてきたように見られます。平成8年6月に会社の都合で、転職することになりました。 これまでの会社と転職した会社を比べて、「前の会社は、人間関係もよく、いい人ばかりだったが、転職した先の会社は人間関係もひどくまるで、天国と地獄ほどの違いがあった」とあとで述べていました。 平成8年9月には「ストレスで調子悪くなる」、10月には指先のしびれ、息切れなどの不安障害による症状も認められ、そのため検査入院をしましが、異常は見られませんでした。平成9年には心臓神経症もみられ、疾病恐怖が強くなりました。 平成11年12月に会社を退職し。「会社の人はひどい人ばかりだった。恨みや憎しみが残っている。会社をやめてほっとした」と語っていました。このように、平成4年と平成10年を二つのピークに会社や家庭問題で人間関係上の問題や葛藤が見られそれに伴ってリウマチの活動性が上昇し、ストレスの解消に伴い活動性も低下してきています。 以上のように関節リウマチ患者を長期的に経過観察した場合、疾患の活動性が患者のストレス状態や心の葛藤と一致して変化していると見られる症例が認められた。
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