心と体の関係


〜心の健康の大切さ〜

 心と体の関連については、昔より「病は気から」と言われるように密接に関係していると考えられてきました。しかし、近年の西洋医学のめざましい発展に伴い、科学的な測定や定量的な実験などに馴染みにくい、目に見えない領域である「心」の作用についてはその重要性は現代西洋医学の中ではあまり認められてこなかったのではないかと思われます。


 しかし、現実においては、心が痛むときに食欲がなくなり、同時に胃が痛くなったり、恐ろしいことを想像しただけで鳥肌が立ったり、酸っぱいレモンを思い浮かべただけで唾液が出てくる経験などは誰もがしていることであります。

 これらのことは心の働きが体に影響を与えている単純な例でありますが、現代のような複雑なストレス社会においては、目に見えない形で意識されないまま、様々な精神的なストレスが体の働きや、体の調子に影響を与えるだけではなく、さらに様々な病気の発症や、病気の経過に重大な影響を与えていると思われます。最近の、この分野における発展によりストレスが、自律神経や内分泌系、さらには免疫系をかいして体に作用を及ぼすことが明らかとなってきています。


 それでは、精神的な因子や、心理的な作用が様々なシステムを通して体に対して影響を及ぼしているわけですが、いったい、どのような精神的な状態、あるいは心理的状態が体に対して悪影響を及ぼしているのでしょうか?

 このことを考えるには、「体に健康な状態と、不健康な状態」があるように、「心にも健康な状態と、不健康な状態がある」と言うことを知る必要があります。すなわち「心の不健康な状態」が持続することによって、体の中で様々な不調和が起こり、その結果、自然治癒力、あるいは免疫力などが機能低下を起こして病気を引き起こしたりするようになると考えられます。


 それでは、心の健康とはどのような状態なのでしょうか?このことについて私なりに考えてみました。

 

まず、心が穏やかであること、他人に対して怒りの感情を出さないこと。
自分自身の周りの環境、あるいは周囲の人に対して、愚痴、不平不満が出ない状態、すなわち「足ることを知って感謝できる状態」…無い物ねだりをして、欲求不満を募らせても幸福にはなれません。
周りの人が、良い人に見えること、周囲の人に対していつも疑い深くなっていては幸せにはなれません。
将来のことに対して悲観的になりすぎない、すなわち「取り越し苦労」をしないこと、また逆に、過去のことに対してこだわりすぎない、すなわち「持ち越し苦労」をしないこと。将来のことあるいは、過去のことに対してこだわりを持ち、必要以上に心配することは体にも精神的にも良くありません。「さっぱりした性格」になるように心がけましょう。
自分自身を攻める気持ち、あるいは他人を攻める気持ちが強くては心が安らぎません。自分も他人も完全な人はいません。寛容な気持ちで自分も他人も許してあげましょう。
 

 

           以上、心の健康について考えてみました。心の健康は必ず肉体の健康に結びついています。

                                 まず幸せになること、それが大事だと思います。

 


                                                                    

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